MBさんVS大山旬さん!ファッション作家2人のおしゃれを考察
前回「おしゃれになる!メンズファッションの本おすすめ5選」では、ファッション本5冊を紹介しました。
おしゃれになってモテたいと、これらの本でファッションを勉強した方は、
「MBさんと大山旬さん、どちらを参考にすればいいの?」
こんな疑問を持ったはずです。
MBさんと大山旬さんには、「おすすめアイテム」やファッションの「考え方」に、明らかな違いがありますからね。
そこで、今回は、この2名の人気ファッション作家が語る「男のおしゃれ」を比較し、考察します。
前回紹介した「久保田卓也さん」については、本の出版時期が異なるため、ここでは除外します。
考察1、全身黒はおしゃれ?ネイビー(紺色)を優先?
メンズファッションの本を多数出版されているMBさんと大山旬さん。
2人の意見の違いは、何と言っても、おすすめの「洋服の色」。
MBさんと大山旬さんの「おすすめの色」
MBさんは、洋服の色に関して次の意見です。
- 黒スキニーデニムが万能のボトムス
- 初心者は全身黒が、かんたんにサマになるため、おすすめコーディネート
- テーラードジャケットは黒で、ドレスライクな素材のものを選ぶ
一方、大山旬さんは、次のように全く違う意見。
- 黒はキザっぽくて難しい色
- ネイビー(紺色)を優先して洋服を買うのがおすすめ
- ネイビーの無地テーラードジャケットが、万能で最強(黒は重く見えすぎる)
どちらの意見を参考にすればいいのでしょうか?
女性にモテるのは、どちらの意見?
店頭に並ぶ洋服の色
視点を少し変えて、実際の店頭に並ぶ「洋服の色」に注目してみます。
国内を代表するユナイテッドアローズやビームスなど「大手セレクトショップ」を観察。
- 春夏物の洋服では、「黒」は無いことが多い
- ネイビー(紺色)は、ほぼある(春はベージュ、グレー、ネイビーの3色展開が多い)
- 秋冬服は、黒の洋服は必ずそろっている(特にアウター類)
このように、「大手セレクトショップ」では、季節によって、店頭に並ぶ「洋服の色」が変化する傾向があります。
春夏に黒の洋服が無い理由を質問
運営者モテちゅは、以前、「ユナイテッドアローズ」の店員さんに、このように質問したことがあります。
「春夏服では、どうして黒のアウターは無いのですか?」
店員さんからは、次のような回答がありました。
- 「春夏は、黒のアウターを着ると、重い雰囲気になるから、黒は扱っていません」
- 「黒よりもネイビーのほうが、春らしい季節感が出ます」
これは、今思うと、大山旬さんの「黒のジャケットは重く見えすぎる」という意見と同じですね。
デザイナーズ・ブランドは春夏服でも黒
一方、「デザイナーズ・ブランド」では、セレクトショップとは、状況が全く異なります。
パリコレクションや東京コレクションなどに出ているデザイナーズ・ブランド。
国内メーカーの「ドメスティックブランド」でも、「黒の洋服」を季節に関わらず、扱っていることが多いです。
もちろん、洋服の素材が、春夏物と、秋冬物では異なるため、同じ黒でも微妙に違った色には見えますが(特に黒とグレーは区別があいまい)。
逆に言えば、カラーが黒でも、素材次第で、春夏の季節感は出せるのではないでしょうか?
デザイナーズ・ブランドでは、MBさんがおすすめする「全身黒のコーディネート」も一般的です。
黒とネイビー(紺色)に優劣は無い
仮に、大山旬さんが言うように「黒は合わせるのが難しい色」であれば、世の中にここまで普及しないはずです。
セレクトショップでも、秋冬は、黒の洋服は多いですよね。
大山旬さんの考え「黒は、使用面積が増えるとキザっぽい」も疑問。
もし、そうであれば、デザイナーズ・ブランドや「秋冬服」のほとんどが、キザになってしまうからです。
やはりMBさんが言うように「黒は万能な色」だと思いますね。
そして、ネイビー(紺色)も、黒と同じくらい一般的な色。
黒とネイビー、色そのものに優劣は無いと考えていいでしょう。
洋服のデザインによっては、黒よりもネイビーがカッコよく見えることがあり、その逆もあるからです。
結局、MBさんは黒、大山旬さんはネイビーの洋服が好きと、単なる嗜好(=好み)の違いではないでしょうか?
黒とネイビーの使い分け
運営者モテちゅは、春夏でも、「テーラードジャケット」や「ブルゾン」など、ショート丈のアウターは、黒を選ぶことが多いです。
一方、ロング丈の「スプリングコート」などは、黒よりもネイビー(紺色)を着ることが多いです。
なんとなく、ネイビーのほうが、上品に見える気がするからです。
しかし、秋冬服のアウターは、ほぼ黒ですね。
ただ、MBさんおすすめの「全身黒」はしません。
黒アウターには、ホワイトやネイビー、グレーなど黒以外のインナーを合わせます。
このあたりは、もう感覚ですね。
考察2、MBさんの「白パンツが不自然」って本当?
ホワイトジーンズなどの「白パンツ」は、2010年代に入って、街で見かけることが増えました。
MBさんと大山旬さんは、この「白パンツ」に対しては、異なった意見です。
2人の「白パンツ」に対する考え方
「白のパンツは不自然で難しいアイテム」というのが、MBさんの考え方。
理由としては、「軽い色調の白」がボトムスにあるのは、「重いものが下」という「重力の法則」に反しているから、とのこと。
一方、大山旬さんは、まったく逆。
「白パンツはコーディネートしやすく、おすすめ」という意見です。
ファッションで不自然って何?
MBさんの重力がどうこうで「白パンツは不自然」という意見は、イマイチ釈然としません。
大山旬さんの本には、ホワイトジーンズなど「白パンツ」を使ったコーディネート写真が多くのっていますが、不自然には見えません。
むしろ素敵です。
ただし、白パンツに関しては、運営者モテちゅにも、「不自然さを感じた経験」があります。
それは、白パンツが今ほど定番になっていない時代、冬にホワイトジーンズを着ている人を見た時。
「冬に白パンツって、寒そう。季節感が無くて変だな」と思ったことがあります。
しかし、2018年現在では、こんなこと思いもしません。
なぜなら、冬に白パンツを着るコーディネートが、定番化しており、見慣れているからです。
つまり、不自然に感じるかどうかは、世の中に普及しているかどうか、見慣れているかどうかだと思います。
考察3、女子ウケいいの?疑問のアイテム
MBさんと大山旬さんがおすすめするアイテムでも、「女子ウケ」という観点から、疑問を感じるものもあります。
- ショートパンツ(短パン)
- サングラス
- メガネ
- デザイン性の高い服
これらのアイテムです。
短パンの女子ウケは賛否両論
膝上丈のショートパンツ(短パン)は、2015年ごろから、街でよく見かけるようになりました。
「短パン男子」という呼び方も生まれるほど、トレンドアイテムです。
猛暑が多い近年のサマーシーズンを、涼しく過ごせるのが、短パン。
ただ、女子ウケは賛否両論です。
短パンを、おしゃれと評価する女子もいれば、「スネ毛出して、キモい」という意見も目立ちます。
サングラスはドライブデート限定
MBさんの『最速でおしゃれに見せる方法』では、サングラスを使ったコーディネート写真が紹介されています。
大山旬さんの本でも、「サングラス」をおすすめの小物として扱っています。
しかし、デートでは、サングラスは、避けたほうが無難(特にまだ付き合っていない女性とのデート)。
「カッコつけすぎ」と思われるリスクが高いからです。
ただし、ドライブデートの時は、サングラスをかけるのは、有りですね。
車を運転する時に、サングラスをかけることは、一般的だからです。
サングラスは、運転するあなたを、カッコよく見せるでしょう。
メガネ男子はおしゃれ?
MBさんも大山旬さんも、「メガネ」をおしゃれアイテムとして、すすめていますが、どうなのでしょうか?
もちろん、近眼の男性は、メガネは生活必需品。
しかし、視力がいい男性が、あえてファッション用メガネをかけるのが、女性から見ておしゃれなのかは、疑問。
たしかに、メガネをかけることで、知的な雰囲気は演出できるでしょう。
しかし、男らしい「ワイルド感」は、無くなってしまいます。
メガネは、必ずしも、男をカッコよく、おしゃれに見せるとは限らないのです。
MBさんの「デザイン性の高い服」とは?
大山旬さんは、どちらかというとトラッドよりのファッション。
「定番アイテム」や「普通の服」でおしゃれをするイメージです。
それに対し、MBさんは、大山旬さんよりも「デザイン性の高い服」を積極的に取り入れる傾向があります。
特にMBさんのデビュー作『最速でおしゃれに見せる方法』は、その傾向が強いです。
最先端の流行も取り入れて、いかにも「ファッション業界人」というような遊び心があるコーディネートが見られます。
例えば、「ドレスキャンプ」というブランドのジャージを使ったコーディネート写真。
確かに、おしゃれですが、「一般のOLさんが理解できるのだろうか?」と疑問も感じます。
考察4、MBさんは、ファストファッション推し?
「ユニクロやGUなどファストファッションばかりをおすすめしている」
MBさんの本のレビューでは、そんな意見を目にする事があります。
本当にそうでしょうか?
MBさんのデビュー作『最速でおしゃれに見せる方法』では、ユニクロ、無印良品、GU、H&M、ZARAなどのファストファッション以外にも、
- デザイナーズ・ブランド
- インポート・ブランド
- ドメスティック・ブランド
- ハイブランド
あらゆる方面の洋服を使ったコーディネート写真が紹介されています。
洋服のブランドも、次の様に多様性に富んでいます。
- アタッチメント
- カズユキクマガイ
- グラミチ
- ジャンポールゴルチエ
- ストゥッテルハイム
- ソフネット
- ダルマールマリン
- ツキドットエス
- ディスカバード
- ドレスキャンプ
- バーシスブルック
- ホワイトマウンテニアリング
- ヌーディージーンズ
- sixe
- N4
- マーカウェア
- ミハラヤスヒロ
- ラウンジリザード
- ユナイテッドアスレ
- リーバイス
- リトルビッグ
ファッションが本当に好きな人が、よく着るブランドですね。
MBさんは、本来、このようなブランドが好きなのかな?と思います。
確かに、二作目以降の著書では、ファストファッション中心にシフトしており、こういったブランドの使用は少なくなったのも事実。
ぜひまた、ファストファッション以外のブランドをたくさん紹介する本を、出版して欲しいですね。
結論:ミックスと最適化
おしゃれになって、女性にモテたい場合、MBさんと大山旬さん、どちらを参考にすればいいのでしょうか?
一つの答えとしては、MBさんと大山旬さん、2人のおしゃれをミックスし、最適化するです。
街着はミックスの文化
つまり、二者択一で考えるのではなく、「いいとこ取り」ということ。
「街着はミックスの文化」とは、MBさんの言葉。
それならば、「2人のファッションそのものも、ミックスすればいい」という結論にたどりつきます。
ミックスし最適化する方法
では、MBさんと大山旬さんのファッションをミックスして、最適化するには、どうすればいいのでしょうか?
「あなたが所属するコミュニティでおしゃれと評価されるか?」
この視点から、アイテムを取捨選択するのです。
この時「女子ウケが悪いアイテム」は除外しましょう。
恋活で成功したいなら特に、そうするべきです。
TPOで失敗しないために
ファッションはTPOも大切です。
極論ですが、あなたが大学生だとして、MBさんを真似して、学校でサングラスをかけても、「変な男」と思われるだけです。
所属コミュニティに合わせて最適化するには、あなたの周りで「おしゃれと評価されている男」をお手本にするといいでしょう。
お手本を参考すれば、大きな失敗をすることはないからです。
「ファッションのお手本」については、下記の記事でくわしく説明しています。
また、次の記事でも、ファッションについて解説していますので、あわせて参考にしてくださいね。