職場で気になる女性と連絡先交換できた方法
「職場で出会った女性と仲良くなりたい、連絡先を交換したい」
そんな時、どの様にアプローチをすればいいのだろうか?特に部署やチームが違うなどで、相手と接点がほとんど無い場合、何とかする方法はないのか?
僕はもんもんと悩んでいた。職場で出会った女性、加藤理恵子(仮名)に恋をしていたからだ。
悩んだ末、数々の「恋愛指南本」やインターネットの「恋愛系記事」などを参考にして、あれこれ戦略を立て、彼女にアプローチを実行した。結果、僕は彼女と連絡先を交換して、プライベートで会って食事デートに行くことができた。
その過程を振り返りつつ、職場で女性にアプローチする時の「悩みや問題点」「解決策」について「恋愛体験談」とともに記したい。
職場で出会い、僕が片想いした女性
加藤理恵子との出会いは、出張先のオフィスだった。少し離れた場所から初めて彼女を見た時、特に「恋愛感情」は抱かなかった。黒髪を後ろで結び、ごく一般的なOLの服装で、「どこにでもいる普通の女性」くらいしか思わなかった。
それから数週間後、たまたま加藤理恵子と近くの席で仕事をする日があった。僕は彼女を近くで見て、驚いた。「あれ?こんなに美人だったのか!」
その日の彼女はヘアスタイルが変化しており、艶やかな髪にはフワッとしたパーマがかかっていた。夏らしい軽やかでカジュアルな服装。イメチェンをしたのか分からないけど、初対面とはまるで別人。「これが女性は化ける」というやつか。
その日、たまたま彼女と少し話すことができた。1分にも満たない業務上での会話だったけど、緊張して彼女の目を直視できなかった。
職場の女性にアプローチする時の問題点とは
「なんとかして加藤理恵子と仲良くなって、連絡先を交換したい」と思ったが、問題点がある。
問題点1:接点が少なく話す機会が無い
あの日、仕事の話題とはいえ、会話ができたのは偶然だった。僕と彼女は同じ職場でも、それぞれ別チームに所属していたので接点は少なく、話す機会がほとんど無い。これが一つ目の問題点。
問題点2:セクハラ扱いされる可能性がある
職場での女性を恋愛対象とする時、アプローチの方法を一歩間違えると、セクハラ扱いされる可能性がある。
世の中の流れもそうだと思うけど、僕が勤務している会社でも、セクハラには厳しい目が向られる。例えば、女性に「彼氏がいるかどうか聞くこと」や「ちゃんづけ」で呼んだりする程度の事でも、相手が不愉快と主張すれば、セクハラになってしまう。
だから職場の女性へのアプローチはそれなりに「リスクが高い行為」で、慎重になって当然だ。これが二つ目の問題点。
解決策:職場の女性には紳士的で自然な形で恋愛アプローチをする
そうは言っても、セクハラ問題を起こさずに、職場での出会いから交際に発展している男は腐るほどいる。彼らはどのように職場の女性にアプローチしているのだろうか?
僕が今まで見てきた実例を思い返すと、「職場での出会い」から恋愛に発展させている男は、次の共通点がある。
- 「ストーカー紛い様な行為」は絶対にしない、丁寧に紳士的に接することを原則とする
- 自然な形で相手との距離感を縮める「恋愛アプローチ」をする
職場で女性と自然な形で接点を作る方法とは
では「接点が少ない職場の女性」に対して自然な形で接点を作るには、どんな方法でアプローチすればいいのだろうか?
これについて僕は冒頭でも述べたように、いろいろ調べて考えてみた。結論は「恋愛の進行プロセス」を意識した「順序を踏まえた段階的なアプローチ」をして少しずつ接点を作り出すことである。つまり、一歩一歩、状況に合わせた適切なコミュニケーションを積み重ねることで「自然な流れを意図的に成立させる」である。
このような恋愛アプローチは、表現こそ違えど、多くの恋愛研究者が主張する方法である。
恋愛の進行プロセスの重要性
恋愛アナリストの後藤よしのり氏は、「恋愛の進行プロセスの重要性」について、次のように説明する。
"オレはよく恋愛をゴルフにたとえて話をするんだけど、結婚とか相思相愛となるのを最終的なホールとするよね。スタートして、カップめざして自分のペースでコツコツ刻んでいくのがゴルフでしょ。どんな上手なゴルファーでも刻む。そう、この地道に刻むって作業こそが恋愛のプロセスといってしまってもいいんだ。
とにかくまだ時期が早いのに口説くのは、全部OBと認識したほうがいい。プロセスを無視した口説きをしちゃいけないんだ。あくまで自然な流れで、小さな成功をコツコツ積み重ねていくのが、結局は一番効果的で早い方法なんだ。自然の法則に逆らっちゃダメ。”
引用元:後藤よしのり『アグレッシブ恋愛方程式 頭脳でクドいて女を落とす理論武装 』KKベストセラーズ 1994年8月5日初版発行
“口説きを成立させるには前提条件として数多くのプロセスをクリアできていなければなりません。その数多くのプロセスを、分割、つまり細かく区分けして同時に認識できて乗り越えていくのが口説ける人なのです。”
引用元:後藤芳徳『ゴトー式口説きの赤本』講談社+α文庫 2004年12月20日第一版発行
女性の男性に対する好感度レベル
また、女性の男性に対する好感度レベルには「1:嫌悪、2:興味なし、3:普通、4:好感、5:好き」の5段階があると主張するのが、恋愛システムエンジニアの横山建氏である。
このことを前提として、横山氏はルックスに自信がない男性が美人女性を口説く時には、
- 最初は「友達になる」でもいいから接点を作る
- 何度も会話して「男としての魅力」を与えて、好感度を上げていく
という方法でアプローチすればいいという主旨の「恋愛理論」を述べている(横山建『ブサヤリ ブサイクがかわいい女とヤる技術』主婦の友社 2009年4月20日 第1刷発行による)。
いきなり恋愛感情を伝えると失恋して当然
それに実体験として、僕は高校時代にほとんど話したことがない女性に対して、いきなり「付き合ってください」と告白をして失恋したことがある。
当時、自分に男として魅力がないことが「失恋の原因」と考え自信喪失したが、そうではないのだ。「恋愛の進行プロセス」を無視した突然のアプローチこそが、失恋の原因なのだ。女性からすると、「話したこともない男」からいきなり恋愛感情を伝えられても、相手の男を知らないのだから、判断しようもなく、断るしか選択肢がない。
だから今回、早すぎるタイミングで、加藤理恵子に恋愛感情を伝えたり、連絡先交換を申し込んだりしても拒絶されるだけなのは百も承知であった。
職場で人と人が親しくなるプロセスとは
では「職場で片想いしている女性と連絡先交換をする」をゴールとした時、具体的にどんなプロセスを踏んで行動すればいいのだろうか?
この疑問の答えとなる詳細な「恋愛マニュアル」は、書籍やインターネット記事では見つからなかったので、自分で考えるしかなかった。巷で売られているような高額な情報教材はさすがに買えないし。
「恋愛」という男女に限定されるコミュニケーションから視点を少しずらしてみて、「職場で人と人が親しくなるプロセス」はどうなっているのだろうか?
同性間でも職場で親しくなるのには段階的なプロセスがあって、経験上、以下の4段階で進行すると思われる。
- お互いに相手を全く知らない
- 顔と名前を知っているけど、ほとんど会話がない
- 業務上の話題限定で会話をする関係
- プライベートな話題も話せる関係
通常は1から4まで進み、「もっと親しくなりたい」という感情が生まれる。その結果、連絡先を交換して、業務外でも連絡を取ったり、飲みや食事に行ったりする。
男女と性別は違っても同じ人間なのだから、親しくなるプロセスは同じではないか?この流れに沿って行動すれば、相手も違和感を感じることなく、「自然な形」で連絡先交換ができるのでは?と僕は仮説を立てた。
職場の女性に段階的な恋愛アプローチを実行した
僕が実行するべき「恋愛アプローチ行動」は社交的な段階からプライベートな段階まで少しずつ進めるだけだ。勇気を出してとにかく行動開始!
笑顔で挨拶
まずは笑顔で挨拶をして、自分の存在を認知してもらうことからだ。
僕は、加藤理恵子が離席するタイミングを見計らって、さり気なくすれ違うようにして、なるべく一日一回は挨拶をした。そのうち彼女のほうから「お疲れ様です」と挨拶をしてくれるようになった。
当たり障りのない会話
次は会話をする段階。挨拶をした後に、「天気・気候」などの当たり障りのない話題で、話しかけた。ちょうど夏だったので、「外は暑いですね」とか。「夕方から雨降りそうですよね」とか。
お土産を渡す
ただ、彼女とは別チームなので、毎日のように会話はできなかった。それに「当たり障りのない会話」ばかりしていても関係は進展しない
それで「お土産」を渡すことを思い付いた。お盆休みで、実家に帰省するタイミングだったし、プライベートな話題で会話する「きっかけ」になるのでは?と淡い期待感を抱いた。
夏のある日、僕は仕事が暇な時間帯を見計らって、彼女にお土産を渡した。これが、思いのほかうまくいった。
個人的な話題で会話
「実家はどちらなんですか?一人暮らしですか?」お礼とともに、何と彼女のほうから僕に質問をしてきた。そして「私も一人暮らしですよ」と自己開示をしてくれた。
その次の週も「お休みの日はどう過ごしているんですか?」みたいなプライベートな話題で雑談をすることができた。お土産を渡す作戦の効果絶大すぎ!
職場での連絡先交換は目立ちすぎる問題
こうして僕は加藤理恵子に少しずつ接近したのだが、「連絡先交換」はハードルは高く、実行できないまま時間だけが過ぎていった。
職場でスマホを取り出して連絡先交換は、目立ちすぎる。人目が気になるし、最適なタイミングも難しい。それが問題だった。
「連絡先交換」は業務エリアでは無理だから、休憩室か廊下、あるいはオフィスの外、どこが最適なのだろうか?タイミングはいつがいいのだろうか?あれこれ悩みながら、僕は彼女と連絡先交換をするシミュレーションを頭の中で繰り返した。そうこうするうちに、あっという間に僕の「出張期間」も残り1ヶ月になってしまった。
悩んだ結果、「自分の連絡先を書いたメモを渡す」ことに決めた。そのほうが相手にとっても負担は少ないはずだし、「相手の連絡先を聞く」よりはスマートで紳士的、職場では最適ではないか。そう思ったのだ。
自分の連絡先を書いたメモを渡す場合、相手から自分に連絡が無いと「連絡先交換」にはならない。その点は心配だ。しかし、連絡先交換ができたとしても、相手が僕と連絡を取りたいと思わなければ、返信は無いだろうし関係は進展しないだろう。結局は、相手の気持ち次第なのだ。
コンビニでメモ用紙を買って、僕は「名前」「携帯番号」「LINE ID」「メールアドレス」を書いて準備した。
ググって見ると「あなたの事を想ってます」とか「前から好きでした」みたいなメッセージを書いたほうがいいという恋愛記事がネットで見つかった。
少し考えてみたけど、やめておいた。そんなことをしたら逆に連絡先交換のハードルが上がるだけで、相手としては迷惑というか、驚かせてしまうだけではないか、何より不自然だ。
職場の気になる女性に自分の連絡先メモを渡した
出張最終日の前日に、連絡先を書いたメモを渡そうと思った。もし最終日に彼女が休んでしまったら、二度と会えないまま、そのままお別れになってしまうからだ。
その日、オフィスから出る加藤理恵子の後ろ姿を見た時、僕は、彼女を追いかけた。だけど、言葉が出ない。あと一歩のところでビビってしまい、足が動かなかった。なんて俺は臆病者なんだ!自己嫌悪。
そんなこともあり、「もうダメ元でいいから、とにかく渡すだけ渡そう」「連絡が来ればラッキーくらいでいいや」と覚悟を決めた(とうか開き直った)
出張最終日、加藤理恵子が席を外したタイミングを見て、僕は追いかけるように業務エリアから廊下に出た。そして先回りしてエレベーター前で、彼女に話しかけた。
「僕、今日が出張最終日なんです。それでえーと、加藤さんと楽しく会話ができたので、友達になれたら嬉しいなと思って。良かったら連絡ください」
僕は連絡先を書いたメモ用紙をジャケットのポケットから取り出して、彼女に渡した。ドキドキと胸が高鳴る。「ありがとうございます」と彼女は僕の連絡先メモを受け取ってくれた。
彼女の表情を見ると、嫌そうな感じではなかったが、淡々とした表情で笑顔は無かった、事務的な感じ。「ヤバイ、俺、やっちまったかな」僕は動揺した。この雰囲気はあまりにも気まずい。あわててフォローの言葉を口にした。
「職場仲間が、みんなでキャンプとかバーベキューとかに行きたいって言っていて、よかったら加藤さんもどうかなと思いまして」
「そうなんですね。ぜひ誘ってください」彼女の表情からは、社交辞令なのか、あるいは脈ありなのか、全然分からない。「だが、もうこれでいい、あとは野となれ山となれだ」僕は適当に挨拶をしてその場を離れた。
仕事に戻ってからもあれこれと考えがめぐり、いまいち業務に集中できなかった。よく考えると、この出張期間で加藤理恵子と会話したのは、せいぜい十数回程度。「やはり連絡先交換のタイミングとしては早過ぎで不自然な形になってしまった」と反省。
あの様子だと連絡が来ることはなく、あの連絡先メモは職場のシュレッダーに入れられて終わりだなと、悲観的な思考が頭の中をぐるぐると回った。
連絡先交換に成功してデートができた
仕事が終わり職場のビルから出て、駅に向かいながら、「今日でこの街に通うのも最後だな、出張先で気になる女性と出会って、思い切ってアプローチした。いい経験をしたかもしれない」と感慨にふけっていた。
すると、鞄の中のスマホから着信音が聞こえた。加藤理恵子からのLINEメッセージだ。「出張、お疲れ様でした。こちらこそぜひ仲良くしてください」
嬉しくて、思わず駅まで駆け出してしまった。それから2週間ほどLINEのメッセージのやり取りを続けて、加藤理恵子と食事に行くことができたのだ。
世間ではありふれた話で、こんなストーリーは日々あちこちで繰り返されているだろう。でも僕の人生では悲しいかな珍しいことで、記憶の中で今でもキラっと輝くような、そんな経験をした。
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