一人暮らしで「モテる男」と「モテない男」の違い3つ

「一人暮らしをすれば女性にモテる!」「実家暮らしの男は、恋愛対象外」

このような意見を聞くことがある。僕の経験から言えば、一人暮らしを始めてから彼女ができたし、恋愛経験も増えた。だから「一人暮らしモテる論」を主張したいが、現実はそんなに単純ではなく、一人暮らしでも女性にまったく「モテない男性」も多くいる。なぜだろうか?

一人暮らしで「モテる男」と、一人暮らしをしても「モテない男」がいる理由は何だろうか?両者の違いはどこにあるのか?

その答えは、「女性が一人暮らしの男に期待すること」ができているか、できていないかの差である。今回は「男の一人暮らし」が「恋愛のモテ」にどう影響するのかを考察する。

女性が一人暮らしの男に期待すること3つ

さまざまな女性から聞いた話を参考にすると、基本的に女性は「男の一人暮らし」には好印象を持っていて、以下の3点を期待している。

  • 精神的自立と強い心・自信
  • 経済的自立と金銭感覚
  • 自己管理能力と家事スキル

これら3点を「一人暮らし」を通じて身につけると、女性から魅力的な男と認識されてモテる。逆に言えば、これらが身につかなければ、一人暮らしをしてもモテないし、それどころか、実家暮らしの時よりもモテなくなる場合すらある。

言い換えると、これら3点は「一人暮らしを通じて男として成長できるか」の成否を決めるポイントである。順を追って説明したい。

精神的自立と強い心・自信

「一人暮らしは寂しい」はよく聞くし、僕自身も経験した。しかし、これを乗り越えると、親に頼らないで生きていくという「精神的な自立心」が芽生え、強い心や自信が身につく。ちなみに「一人暮らしの寂しさ」を解消する方法は「充実した生活」を送ることである。

一人暮らしをして彼女ができた体験談

大学進学をきっかけに念願の「東京で一人暮らし」を開始した頃、「これからは一人で生きていくんだな」と僕は不安を感じていた。用もないのに実家や友人に電話をして孤独感を紛らわせる日々。

ただ、アルバイトや大学生活などで生活が充実して、一人暮らしにも慣れてくると、だんだんと寂しさは感じなくなった。後述するが家事もこなせるようになると、「親に頼らないで生活できる」と自信がついてきた。

この頃の僕は「彼女いない歴=年齢」に焦っていて、「彼女作り」にいそしんでいたのだが、自信を出てくると女性を積極的にデートに誘えるようになる。断られた時も「女の子は星の数ほどいるし、次の女の子を探そう」と短時間で立ち直れるようになる。

20歳の時に初めて彼女ができたのだが、もし実家暮らしのままだったら、長年彼女ができずに苦しんでいたかもしれない。一人暮らしをきっかけに、僕は「恋愛ができる大人の男」に成長できたのだ。

一人暮らしをして「モテない男」になった友人

ただ、誰でも一人暮らしをきっかけに、人生が好転するとは限らない。一人暮らしがデメリットとなり、実家暮らしの頃よりも「モテない男」になってしまうケースもある。

僕の大学時代の友人である古田新一(仮名)はギャクを言うような明るい性格で、おしゃれでイケている奴だった。就職氷河期にもかかわらず、上場企業の内定を勝ち取り、社会人になったタイミングで、都内のワンルームマンションで一人暮らしを開始。

ここまでは順調だったが、古田は仕事の激務と「一人暮らしの孤独感」などが重なり、別人のように暗い性格に変わってしまった。「一人暮らしは寂しすぎて耐えられない」と言っていたのが印象的だった。

結局、就職後3年ほどで退職。体調も崩したこともあり「実家暮らし」に戻ってしまった。彼女は長年いないようで、恋愛をする余裕すら無い様子。

一人暮らしを始めるタイミングは大切

古田の場合、一人暮らしを始めるタイミングも悪かったと思う。就職と同時に一人暮らしをするのは、精神的に負担が大きい。仕事が軌道に乗るまで実家暮らしをしていたら、また違った結果になっていたかもしれない。

入学・入社シーズンの3月や4月のような繁忙期を避けたほうが、「引越し料金」や「家賃相場」も安くなるし、無理して就職と同じタイミングで一人暮らしをする必要などないのだ。

初めて一人暮らしをしたアパート
初めて一人暮らしをしたアパート:隣が林だったのでゴキブリが部屋の中に入って来ることもあった

経済的自立と金銭感覚

「一人暮らし」であろうが、「実家暮らし」であろうが、女性は最終的に「人間性」や「内面」で男を判断している。「男は中身で勝負」は正しい。

それでも現実問題「男の実家暮らし」は恋愛では不利になることが多い。特に婚活・恋活などの「出会いの場」では顕著で、社会人の実家暮らしは減点材料と思われたり、「一人暮らし」を彼氏の条件として挙げる女性が多かったりする。

一人暮らしは経済的自立のシンボル

その背景には、経済的な理由が関係している。一人暮らしは「経済的自立のシンボル」だからだ。

「賃貸サイト」などで家賃相場はすぐ確認できるから、実家暮らしの女性も「一人暮らしにはお金がたくさん必要」なのは理解している。特に東京は家賃が高い。だからこそ「男の一人暮らし」は女性から高評価なのだ。

実際に、僕も「東京で一人暮らしってスゴイね」と、一人暮らしという理由だけで尊敬の目を向けられたことが何度かあるし、職場近くに実家があるのに、わざわざ一人暮らしをしている友達もいる。「婚活で実家暮らしは不利になる。一人暮らしをすることで成功確率を上げたい」とのこと。

一人暮らしで金銭感覚を身につける

僕はもともとは「無駄遣い」も多く「お金にルーズ」な男であった。だけどリーマン・ショックによる不況期に「このままでは生活は苦しくなるばかり」と危機感を強く覚えた。そこで「家計簿」をつけて「家計管理」を開始。

家計簿で「収支が可視化」されると、コスパに対する意識は高まり、計画的にお金を使う様になったし、貯蓄もできるようになった。世の中に出回る「商品の適正価格」を把握するなど金銭感覚が身についた。

また、税金がどのように使われているかなど「政治・経済」にも興味が出てきて、新聞を読んだりニュース番組を見たり、マネー本を読んだりするようになったりと、いろいろ視野も広がった。

実家暮らしのままでは、親に甘えてしまって金銭感覚など身につかなかっただろうし、一人暮らしをして成長できたと感じている。

一人暮らしで「借金まみれ」になった友人

その一方で、一人暮らしをすることで「借金まみれ」になるケースもある。

原口和之(仮名)は僕の昔の音楽仲間で、高校卒業後、一人暮らしでバイトをしながらミュージシャンを目指す「夢追いフリーター」だった。

本来であれば生活費を切り詰めて家計をやりくりしなければ、音楽活動もままならない。しかし、彼は散財ばかりしていた。いわゆる「飲む・打つ・買う」が趣味で、借金までして遊ぶような豪遊ざんまいの日々。

やがて彼の借金は200万円くらいまで膨れ上がり、家賃や光熱費も払えなくなり、大家さんに追い出されるように、実家に帰ってしまった。

極端な例かもしれないが、一人暮らしをすることで、親の監視から外れたことが仇となり、金銭感覚が狂ってしまうこともあるのだ。

一人暮らしで「金銭感覚が無い男」よりも、実家暮らしでも金銭感覚がまともなの男のほうが、女性にモテるのは説明するまでもない。金銭的にだらしがないタイプは実家暮らしのほうがメリットが多いだろう。

自己管理能力と家事スキル

「家事ができる男」は女性からモテるし「自己管理能力」が高まる。たとえば早朝のゴミ捨てひとつとっても、ゴミ出しの日を覚えて、朝早く起きるという「自己管理能力」が問われる。

結婚を意識する年齢の女性は、身の回りのことができる「家事スキル」や「自己管理」ができる男を恋愛対象に選ぶ。「幸せな家庭生活が送れそう」「頼もしい」からだ。

一人暮らしで「家事ができる男」になると

恋活とかでライバルと比較される場でも、家事は特技としてアピールポイントになるし、料理は趣味として女性からの好感度も高い。

家事は女性との共通点として、「会話のネタ」として使えるのもメリット。僕も料理とか家事の話題で、会話をつなげることはよくあるし、これが意外と盛り上がったりもする。家事が得意な女性には「教えてほしい」という姿勢で接すれば、仲良くなるきっかけにもなる。

僕は、中学生の頃にテレビ番組『料理の鉄人』を見て料理に興味を持ち、一人暮らしをしてから料理本を見ながら、自炊を覚えた。「料理作るから俺の部屋に来ない」と、女性を誘えるのは一人暮らしの特権。実家暮らしだとこの技は使えない。

また「デート代が高すぎる」という悩みはあるあるだと思うが、ホテル代と外食代が主な支出ならば「一人暮らしで料理をする」が解決策になるだろう。

一人暮らしで「朝が起きれない」を克服した話

僕は「自己管理能力」はもともと全くなかった。特に朝が苦手で、大学生になったばかりの頃はほとんど毎日遅刻。ひどい時には友達からランチのお誘いの連絡で目覚めて、そこから大学に行くこともあるくらいだった。

「一人暮らしは、実家暮らしと違って親が朝を起こしてくれない」「自己管理能力を身につけないと社会生活を送れない」朝寝坊が原因でバイト先の店長に叱られた僕は反省した。

どうすれば朝きちんと起きれるか、いろいろ試したけど「大音量目覚まし時計」が効果的でさらに携帯電話の目覚まし機能も併用し、二度寝対策で「スヌーズ機能」もオンすることで、なんとか朝起きられるようになった。

家事と自己管理ができない人は実家暮らしがいい

一人暮らしを始めて僕は家事もできる様になったし自己管理能力も身についたけど、これだって適性がある。

僕が働いている会社では、毎週の様に遅刻する一人暮らしの男性社員がいるし、家事なんて全くやらない、部屋は散らかり放題の人もいる。

そんな状態では部屋に恋人も呼べないし一人暮らしにメリットはなく、親に朝起こしてもらったり掃除をしてもらったりができる実家暮らしのほうが向いている。

「いい歳して実家暮らし」とか「子供部屋おじさん」とか大人の実家暮らしをバカにする風潮もあるが、浅はかな偏見だ。家庭的な事情で「実家暮らしをせざるを得ない人」だって存在するから、そいう背景まで考えないと。

まとめ:一人暮らしは人生の先行投資

このように一人暮らしには「向き・不向き」や「メリット・デメリット」がある。

万人に共通な「一人暮らしのデメリット」は、なんといっても実家暮らしに比べて圧倒的にお金がかかることだろう。世の中には「実家暮らしこそが最強」「実家暮らしをして浮いたお金で趣味を充実させたほうがいい」という意見もあるくらいだ。

しかし、この意見は「一人暮らしによって得られる経験や能力を考慮していない」のではないか。僕は一人暮らしをしてさまざまな人生経験を積めたし、恋愛でも有利に働くことが多かった。一人暮らしは「人生の先行投資」であり、お金をかけるだけの価値はある。

ただし、一人暮らしを人生の良い選択にするかどうかは本人次第だ。単に「お金の消費」として一人暮らしを捉えるのではなく、人間として成長するための「チャンス」として考えてはどうだろうか。今回の記事で紹介した「一人暮らしの落とし穴」に気をつければ、一人暮らしは良い人生経験なるだろう。

実家暮らしのまま地元の大学に通学するという選択肢もある中で、東京の大学に進学させてくれた親には本当に感謝だ。

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